B.O.P.T.(Biologically Oriented Preparation Technique)は、歯ぐきの生物学的反応を重視した補綴治療のコンセプトです。
当院では、B.O.P.T.の考え方を取り入れつつ、最終補綴物の段階では歯ぐきの安定を確認した上で、意図的にマージンを設定する方法を採用しています。
これは、
■長期安定性
■適合精度
■メンテナンス性
をより高めるための選択です。
「完全ノンマージン」との違いについて
B.O.P.T.は「段差を作らない形成」が特徴ですが、必ずしも最終補綴物まで完全にマージンを設けない治療法ではありません。
当院では以下のような考え方を重視しています。
形成時:
歯ぐきの生物学的幅径を尊重し、明確なフィニッシュラインを作らない
仮歯期間:
仮歯の形態によって歯ぐきの治癒・位置・厚みをコントロール
最終補綴物:
歯ぐきが安定した位置に、最小限・明確なマージンを設定
これにより、審美性と機能性を高次元で両立させます。
最終段階でマージンを設定するメリット
1. 補綴物の適合精度が向上
明確なマージンを設けることで、セラミック補綴物の適合性・精度が安定しやすくなります。
2. 清掃性・メンテナンス性の向上
マージン位置をコントロールすることで、プラークが溜まりにくく、患者様自身の清掃もしやすい形態が実現できます。
3. 歯ぐきの長期安定
仮歯期間に歯ぐきの治癒を確認したうえでマージンを設定するため、歯肉退縮や炎症のリスクを抑えた長期安定が期待できます。
4. 技工物の再現性が高い
歯科技工士との連携においても、最終補綴物の形態・マージン設定が明確になり、品質が安定します。
当院が重視するB.O.P.T.の考え方
当院のB.O.P.T.治療は、「ノンマージンであること」自体を目的にはしていません。
大切にしているのは、
■歯ぐきの状態を正しく理解すること
■仮歯によって歯ぐきを無理なく理想的な形に導くこと
■歯ぐきが安定したタイミングで、最適なマージンを設定すること
というプロセスそのものです。
このような方に適しています
☑前歯の審美性を重視したセラミック治療を希望される方
☑歯ぐきのラインや厚みが気になる方
☑被せ物の境目をできるだけ目立たせたくない方
☑長期的に安定する補綴治療を求めている方
※歯周組織の状態によっては適応できない場合があります。


